今日は、中野のオーナー様の引っ越し前の片づけ。この屋上からの眺めも、もうすぐ、見られなくなるんですね。画面中央に見える、中野サンプラザ。40年前、奥さんと結婚式を挙げたんです。才能のない、薄給の染色見習の私と結婚を決め、その後、波乱?と苦労の人生を歩むことになる、奥さんの決断は、間違いでしたかね?できるものなら、あの頃へ、戻してあげたい・・・。
私は、十二分に幸せな40年でした。これからも変わらないでしょう。
建物の側にある高圧線の鉄塔と青い空に白い浮き雲。・・・好きな風景なんです。
のんびりしたいんです。この白い雲のように、ぷかぷか、漂っていたいんです。風に任せて・・・。でも、もう一人の私がそれを許しません。何かに追われ、常に焦って、心も体も動かしていないと、落ち着かないんです。何か、心配なんです。
残り少ないであろう私の人生。もう、解放してあげてください、もう一人の実直な私へのお願いです。